キミが好きだよ

この時間が ずっと続くならいいな

破門 ~ふたりのヤクビョーガミ~

 ああ、横山くん映画初主演なんだね…。ようやく実感が湧いてきた。 舞台で主演をしたあの時間が宝物だと言っていた横山くん がわたしにとってもずっと大切な宝物で、その時はこれ以上の幸せはないと思う程だっだから。 まだその気持ちでいっぱいで、今でもユタカくんに想いを馳せる時があって。 でもあの日から当たり前のことだけど進んでいて、横山くんはまた新たな扉を開いて…。 そんな世界がとんでもなく嬉しくてかっこよくて大好きなのと同時に、少し怖かったのかもしれない。

 

 2015年10月19日。 これが、破門の主演が横山くんだと知った時にすぐ書いたわたしの正直気持ちでした。

 記念すべき横山くんの初主演舞台 ブルームーン が無事幕を下ろしてから、約3ヶ月半後のこと。 その時はまだ、ずっと ブルームーン に浸っていたし、あの幸せな空間から抜けられなかった、抜けたくなかったから。 横山くんが次の役を演じることで、ユタカくんが本当にいなくなってしまいそうで。 余韻に浸っていたわたしは 嬉しさ と 少しの切なさ を抱いていたのです。

 

 だけど、どんどんと進んでいく横山くん。 宣伝が始まるにつれて、蔵之介さんに褒められている姿や、後輩の濵田くんに話題をふったりツッコんだり一緒に笑ったり 先輩として引っ張っていく姿、いつも「頑張りますね」と教えてくれること、作品を盛り上げようとする熱意、色んな番組やイベントで 主演映画を背負ってスッと凛々しく立ち、話す人の方にいつも身体ごとちゃんと向いて頷く横山くんは、かっこよくて 嬉しくて 大好きだなぁ と思うことしかなかった。 舞台の時より宣伝の機会が多いこともあってか、自分から話すこと、昔のこと今のこと未来のこと、蔵之介さんから聞くこと、楽しそうな姿も くるしくて大切なあの日の話を噛み締めながらひとつひとつする表情も、沢山の横山くんを知ることが出来たのも大きなこと。

 横山くんが「お客さんに見てもらうまで不安」だと言っていたのを聞いて、横山くんはいつもそうして、ひとつが無事に終わると、怖くてもまた立ち向かっているんだって。 そう思うと、わたしもユタカくんをキラキラ光る宝箱にしまって、一緒に次の冒険に連れて行ってもらおう、新しい世界が来るのを心から楽しもうとだんだんと思えるようになりました。*1

 

 

 横山くんと蔵之介さんの長期間のプロモーションが続いて、やっと 破門 が公開された。 (この時にはもう 破門 を観るのが待ち遠しくなっていて、「やっと」という気持ちでした。)

 

 ありがたいことに プレミアム試写会 に誘って頂いて 公開日よりも前に見ることができた。

 映画を見る前に、横山くんが映るシーンが沢山詰まったなぐりガキBEAT × 破門 の映像が流れて、それが終わると登場するキャストと黒川さんと監督。 この映像を小さい携帯の画面で見て泣きそうになっていたと言う蔵之介さんと、僕も関ジャニ∞の一人だけど 主題歌がいい曲、関ジャニ∞に背中を押してもらっている 応援してもらっているみたいだと言った横山くん。 撮影から長い時間が経過し、やっと皆に見せることが出来る という2人の感動している面持ちと、緊張する姿と気合いと意気込みに、この映画への熱意や 盛り上がるかどうか 盛り上げていきたいという責任感がひしひしと伝わってきた。

 「僕がやらせてもらった映画を関ジャニ∞が後押ししてくれている」。 ある雑誌に書いてあった言葉。 これが横山くんの根底にあるから、もっと頑張ろうと思えたり、やってやろうって思えたんじゃないかな。 なぐりガキBEAT は、映画だけでなく、横山くんを支え奮い立たせる大切な心強い曲。 エイタメ での 自信に満ち溢れたトランペット演奏 と 演奏し終わり笑顔で歌い踊る横山くん を見ているだけで それはくるしくなるほど伝わってきて、忘れられない大切な光景になりました。

 

 

 本編を見終わって一番に思ったのは、映画の中で横山くん演じる二宮さんが 振り回されながらも沢山愛されているという事。

 実家に帰ると「家賃ちゃんと払えてんの?」「ごはんは?」といつも心配してくれるお母さん、「啓坊」と 小さい頃から可愛がってくれている嶋田さん、「いとこじゃなかったら啓ちゃんと知り合ってなかったと思うわぁ」と言いながらも 桑原さんに引きずり込まれていく二宮さんを心配してどうにか助けようとする悠紀ちゃん。 そして、嶋田さんに息子を託したお父さん。 いろんな愛に包まれていて、見えないところで守られているみたい。

 桑原さんが「一蓮托生や」と言って二宮さんをコンビの相方のように連れ回すのも、二宮さんは嫌がるけれど ひとつの愛情なのかもしれない。 桑原さん自身にとって二宮さんは、仕事のパートナーで、映画の出資を持ち出してきた厄介な相手でもあるけれど(その事を隠していたのに取り上げたのは桑原さんだけど)、嶋田の兄貴が可愛がっている子は、兄弟のようでライバルのようで。 二宮さんの 桑原さんへの達者な言葉に本気でキレることはなくて。 使いっ走りをさせるのに、命の危険にさらされると「はよ逃げぇ!」と二宮さんを真っ先に逃がそうとする。 二宮さんは最初、恐怖心から桑原さんのことを考えず 置いてただ逃げるだけだったし、桑原さんは 二宮がカタギだから面倒なことにならないように、そして自分自身が逃げやすいように車で待機させるために その場から早くいなくさせたかっただけなのかもしれない。 だけど その姿を見た時、桑原さんがそこまで悪い人ではなさそうだということと、二宮さんに対する想いが見えた気がしたのです。 桑原さんをよく知り慕うケンくんが言うように、「兄貴は裏表がないし、行く時は自分が行く」人だから。

 伏線にもなっている「お前、わしのこと嫌いになったんか?」という言葉が、冗談のようで本気のようで。 桑原さんの心の中の本当のところはわからないけれど、極道の前に 一人の人間なんだなと思わせた。 

 ぐーたら貧乏な二宮さん。 だけど、その沢山の愛の中でぐーたらしている。 お母さんに対する態度や時折見せる心の中から 周りに頼っていることを二宮さんは情けないと感じ 心の中でもがいていることがわかるけれど、周りの人が二宮さんのことを支えて守りたいということが見てとれるから わたしはその二宮さんのぐーたらしているところも その葛藤も 安心できて 面白い と思いながら観ることができている気がした。

 

 桑原さんに押し付けられて嫌がる二宮さんだけど、文句は言うものの 断れずにずるずるとしているところがお人好しの二宮さんだなぁって。 少し、少しだけ、二宮さんが ガキ使での 蝶野さんから逃れられない方正さんに見えた時があった。 すごく嫌がるけれど、最終的にはやらされてしまうところ。 とても可哀想で、だけど、逆らえないという気持ちと それを頑張って受け入れようとする 弱そうに見えて実は強い心が見える瞬間。

 桑原さんに対しては、「いざとなったら頼るくせに、腹ん中ではアイツをバカにしてる」と言うほど、突き放したいけれど、思ったことを言えないし、破門された後 いなくなったらいなくなったで どうなったのか気になってしまう。 桑原さんのカラオケ中の 二宮さんのスパゲティを食べながらするやる気のない上辺だけの手拍子が、桑原さんへの気持ちを物語っているようにも見えた。 だけど最終的には 葛藤して 逃れられない桑原さんを助けに行く二宮さん。 「コンビちゃいます」と言ったけれど、やっぱりどうもがいても離れられない厄介で気になる人。 嫌いだけど芯の通った人だとは認めざるを得ない人。 2人の 合っているようで合っていない掛け合いが、時おり 可笑しくも可愛らしくも見えた。*2 だけど実際の横山くんと蔵之介さんは、その2人とは裏腹に息があっていて。 「頼りになる弟です」と言った蔵之介さん。 そんな信頼しあった兄弟みたいな2人だから、あの絶妙なバランスがとれたのだと思った。

 

 そして もうひとつ感じたことは、そこに映る二宮さんが、どこかユタカくんに似ているということ。

 ある相手を気にして もやもやそわそわしているところ。 口では文句を言いながらも 感謝や大切なことはなかなか口に出せないところ。 最初は自分のことばかり考えていたのに 誰かのために何か行動しようという気持ちになるところ。 人間らしくて お人好しなところ。 心の中の自分を変えたくて、葛藤して、最後には決心を固めるところ。

 

 『pict up』での蔵之助さんとの対談で、ソーセージを食べるシーンは横山くんがぐーたら感を出すためのアドリブだったという話を聞いて、ユタカくんもお煎餅をそんな風に食べていたなと、ふと思い出した。 性格や家庭環境だけでなく、演じるその雰囲気も ユタカくんと二宮さんは少し似ているんじゃないかなぁなんて。 ユタカくんも二宮さんも 同じ横山くんが演じているけれど、全く違う人にちゃんと思えるのに 似ていると感じたのは不思議な気持ちでした。

 二宮さんが足の爪を切ってその臭いを恐る恐る嗅ぐシーンが、一瞬ではあるけれど 人間くさくてすごく好きで、それも横山くんが出した案なのかなぁ、なんて。

「(芝居の中で)相手の会話をちゃんと聞いているかどうか」。演出家の鈴木裕美さんが横山くんに言った言葉。 たまにその時の台本を見返すことがあると言った横山くん。 ブルームーンの「生」での経験が根底にあって、そこから そういったアドリブへと繋がった理由のひとつだとしたら、ひとつひとつモノにしていく横山くんがかっこよくてたまらないし、ブルームーン は横山くんにとっても、どれほど前に進んでも 時には戻ることができる、いつまでも心の中にある宝物の思い出なんだとわかって嬉しかったんだ。 勝手だけど、このわたしの気持ちも 決して間違いではないって 言ってもらえたような気がしたのです。

 二宮さんとユタカくんは全く違う世界の人なのに、横山くんを介して繋がっている気がして、それが嬉しくて嬉しくて。 

 

 ブルームーン の中でも、ルミさんが来るとその隅にいるユタカくんの表情を見てはドキドキしたように、破門でも 中心で他の誰かが何かをしている時に傍らに映っている二宮さんの表情は豊かだった。

 バイオレンスなシーン、二宮さんがそこにいるだけで 怖い気持ちから逃げ場ができるような、中心から目を逸らして二宮さんを見ることで 安心して落ち着ける居場所になっていた。 菜箸やボールペンを見るのが痛々しくて怖かったけれど、その時は、怖がって呆然としていたり、「やめた方がいいですって!」と慌てて止めたり 私達と同じような表情を浮べている二宮さんを見るのです。 決してこの世界が普通でないことを二宮さんは知っていて、それが安心感に繋がって怖さが少し和らぐ。 初めて撮影したシーンが 乱闘シーン だと。 迫力があって圧巻されたと言っていた横山くんを思い出しながら見ると、尚更、演技でありながらも本物に近い迫力が伺えるし、二宮さんの表情もリアルに感じた。

 台詞がなく表情だけで、怖さや複雑さをみるみるうちに表現する横山くんを見て、凄いなあ流石だなあ と思ったし、この時 二宮さんは何を考えているのだろう、と 二宮さんの心の中をその表情から理解したい と いてもたってもいられなくなっていました。*3 二宮さんの全てに虜だった。

 

 破門で流れる音楽もワクワクできてとても好きでした。 オープニングでの 飛んでいるのか落ちていっているのかわからないと言う二宮さんの後ろで流れる 漂うようなピアノの切ない音、そこからタイトルが出ると同時に聞こえてくる 迫ってくるような耳から離れない破門のあの音楽。 二宮さんが事務所にいる時の 少し間の抜けたような音楽。 桑原さんがいると聞こえてくるおしゃれでジャジーな音楽。 乱闘が始まりそうになると聞こえる緊迫した音楽。

 その音楽が物語に合わせて止まる瞬間が特に好きで 。 恵美の家での乱闘シーンで流れてくる、オープニングでも聞こえてきたあの差し迫る音楽が、車に乗った桑原さんが煙草を吸い その息をはいたと同時に止まる。 緊張して張り詰められていた空気が桑原さんの一服と同時に一瞬にして切り変わる。 そして、桑原さんが好きでカラオケでも歌っていた「There's no matter with you」。 それが流れながら目に訴えかけてくる最後の乱闘シーンは、綺麗な音楽と血生臭い乱闘のギャップが異化効果となっている気がした。 怖いシーンなのにその音楽によってどこか美しく見えてしまう。 車の中での二宮さんの葛藤シーン、エンジンをつけると流れてくるその音楽と共に聞こえてくる二宮さんの頭の中の声たち。 その音楽が聞こえるから少し優雅に時が流れているように感じるけれど、実際は差し迫った時間を要する大事な選択をしている二宮さん。 二宮さんの「あーーー!!!」という声でその音楽は終了し、車で駆け抜けるスピード感溢れる画に。  緩急が気持ちよかった。 気持ちやシーンが変わる時、登場人物が指揮者のようになって音楽も変わっていく、その 物語と音楽の一体感 が心地よくて大好きでした。

 

 エンディング、2人の乗る車が スナック キャンディー から出て行った後、それを見送る真由美さんを見守りながら カメラが徐々に上を向き空が映る。 2羽の鳥が画面に映ったのは偶然のミラクルだったという事が嘘なんじゃないかと思うくらい、どこまでも一緒に飛ぶコンビのような2羽が 桑原さんと二宮さん のように見えた。 人も何も映らず空だけ映るあの時間、観客全員が一緒に空を見て、今 目の前で起こった物語をそれぞれに思い返すことができる空間が心地よくて好きでした。

  「俺は今、飛んでんねやろうか、それとも落ちて行ってんねやろうか、ま、どっちも似たようなもんか」と、オープニングの もがいて苦しんでいた夢の中での自分自身の投げかけに答えを見つけたように終わるこの物語。 その答えから、桑原さんに「ずっと前から 嫌いですわ!」と伝えられて少し気持ちが楽になったことと、「気が合うのぅ、わしもや」と言った桑原さんから何を言っても何をしてもどう頑張っても逃れることは出来ないんだと二宮さんが悟ったことがわかった気がした。

 運転する二宮さんと その隣でシートを倒して座っている桑原さんが乗る車が、またどこかに辿り着き一難起こすのではないかと想像してしまう。 香港へ行った2人の結末、小清水や恵美の行方、破門された桑原さんが今後どうなるのか、二宮さんの将来、2人のこれからの関係、知りたい、気になることが沢山あって、続きを期待してしまうのです。 いつかまたどこかで、離れたくても離れることができない凸凹な2人に会えるその日を信じて 待っています。

 

 まだまだどこまでも止まらない 横山くん。 初主演舞台 ブルームーン から 色んな経験を積んでパワーアップした横山くんが演じる次の舞台「上を下へのジレッタ」がどんなものになるのか、期待に胸を膨らませています。

 その舞台の為に「今、しんどいっす(笑)」と言いながらも、座長としてお稽古を頑張る横山くんを心から応援させてください。 また新しい姿を見れることを嬉しく思います。 

 ひとつひとつの作品が終わる毎に思うことはいつも、かっこいい と、沢山の ありがとう です。 これからもいろんな景色を一緒に見させてください。

*1:その前に ドラマ ON の出演もあって、この複雑な気持ちも薄れて、楽しみ の気持ちが沢山だったけれど。

*2:エレベーターや空港でのシーン、噛み合っているようで噛み合っていないのがじわじわと伝わってくる好きなシーンだった。

*3:特に、桑原が不動産屋の金本の首を電話のコードで絞めた後、何回か会話を交わした後に映る 立ち尽くしている二宮さん はあの時どんな気持ちだったのでしょう。

騒ぎだす鼓動

1月15日、関ジャニ's エイターテインメント が無事にオーラスを迎えました。

 去年とは違う、幸せで安心できた締めくくり。 新しい嬉しい発表もあって。 たっちょんの最後の挨拶通り、がむしゃらに挑戦していく7人を、またひとつ好きになりました。

 

 その がむしゃらで大好きな姿の大きなひとつに、横山くんの楽器演奏があります。 もっぱら横山くんのトランペット姿に弱いわたしだけど、今回はその気持ちもいつも以上に追いついていかなかったのです。

 その理由は、 いくつものパーカッションを使いこなして 間髪入れず次々と演奏するうえに、一度に2つの楽器を演奏することさえあるほど、目の前の光景が目まぐるしく変わっていったから。

 笑顔が見えない時も、真剣で、まっすぐに。 音楽と向き合っている姿がずっとこの目に映っていたから。

 

 この気持ちをどこにやればいいのかわからなくて、ここに置いていきます。 トランペットは勿論のこと、全ての楽器においてパワーアップしている横山くんに、すごい、かっこいい、って。 いてもたってもいられない想いでいっぱいになりました。

 

 

*なぐりガキBEAT


 記念すべき横山くんの主演映画「破門~ふたりのヤクビョーガミ~」の主題歌。 その時はまだCDも出ていなかった新曲。 こんなにすぐに聴ける日が来るなんて。

 前曲の イッツ マイ ソウル の楽しい気持ちのままでのこの曲。 びっくりした。

 私的初日の12月24日の名古屋公演では、横山くんが何を準備しているのか見える位置ではなくて、次は何の曲だろう、とドキドキ。 すばるくんからの曲紹介があって、なぐりガキBEATするの! と嬉しい気持ちで 目の前を見ると、トランペットを持っている横山くん。 息をのんだ。 崩れそうだった。 今回、トランペットは何となくバンドでするだけだと思っていたから、本当に、びっくりして。 トランペットから始まる曲。 ‪横山くん主演映画の主題歌、トランペット演奏。 横山くんが今まで経験してきたことが沢山詰まっていると思うと言葉にならない気持ち…。 胸が破裂しそう‬。 息が出来なくなりそうだった。

 その光景はどこかで見覚えがありました。それは、JUKE BOXで、初めてトランペットを演奏する時の横山くん。 バクステ側を向いて仁王立ち。 みんなが横山くんのことを待って、見ている。 だけど、その時と全く違ったのは、横山くんが悠々と自信満々に、気持ち良さそうに演奏していたこと。 そんな姿を見たのは初めてで。

 自分自身の主演映画の主題歌。 会場全体が横山くんに注目する中、色んな思いを背負って抱えていただろうけれど、みんながいる、ってとても心強そうで、嬉しそうで。

 

 そんな姿を見れたことが嬉しかった。

 そんな空間が幸せでした。

 

 演奏が終わると、ニコって微笑むの。 ソロが終わって、できた、って安心したような、気持ちよくてスッキリしたような。

 Mステ前の 入門 のおテガミ、トランペットのことを毎回のように書いていて、緊張する 頑張る という言葉。 Mステ後の、演奏が思ったようにいかなくて悔しかった と、皆さんも悔しい思いもしたと思う そんな思いをさせた自分が嫌だ、と言った横山くんの言葉でもっとわかった。 横山くんが、このトランペットソロをどれだけ練習したかということ。 自分だけでなく、周りの人への責任感とその人達の想いを知っているということ。 自分が成功することで色んな人の喜ぶ顔が見れる、その顔を見たいという想い。 なにより、この演奏は横山くんにとって、自分ひとりのものではないということ。

 みんなの想いを受け取って 目一杯やり遂げた横山くんは、あの瞬間、誰よりもかっこよくて、輝いて見えました。 本当に嬉しかったんだ。

 

 忘れられないこと。 1月13日、息をトランペットに吹きかけ 片隅で準備をしている横山くんの肩をやすくんが トントン とたたいた光景があったのです。 その瞬間、横山くんの真剣で緊張した面持ちの表情が一瞬にして緩みました。 少し泣きそうな、困ったような、ホッとした笑いを浮かべて。 横山くんは、やすくんのその行動にとても支えられたんじゃないかな。 JUKE BOX の クラゲ で、2人で寄り添い合って演奏する姿があったけれど、それは今も変わっていなくて。 「頑張れ」って 言葉に出さなくても、いつの時も、ギターの音で、体温で、心の中で 通じ合っている。 そんな2人の関係はずっと この先も続いていくんだって、幸せでいっぱいになりました。 その光景を見た時、くるしくなって 言葉にならなかったけれど、ずっと心の中に大切にしまっておきます。 やすくんありがとう。

 

 12月24日、ソロが終わった直後の横山くん、とても清々しい笑顔でした。その姿に嬉しくくるしくなりました。 とても立派だった。横山くんの音がくっきりはっきりと響いた。 凛としていた。 こんな気持ち初めてだった。‬

 

 1月15日、‪目を閉じて演奏していて、集大成、緊張と今までの経験から生まれた少しの余裕、やり遂げたい気持ち、色んな思いがあるだろうなって思っていたの。全てを塞いで自分の音に集中する横山くんがたまらなく誇らしくて愛おしかった。‬

 

 ソロを終えてからも続いていく なぐりガキBEAT も、嬉しそうな表情で歌って踊るから。 この曲が、横山くんにとって、どれ程大事で大切なものかということが、見ているだけで伝わってきました。 

 わたしにとっても、あの空間を知ってから ますます大切で大好きな曲になりました。 ありがとう。

 

 

*アコースティックコーナー

 

 初めて聞いたのは、ツブサニコイ でした。

 みんなが話しながら準備をしている時も、マイクから少し離れたところでずっとトランペットを温めたり少し吹いて慣らしたり 練習しているから、何かを演奏するんだなと思って見ていた。

 大サビに向かうあの間奏のメロディーを演奏するなんて。 トランペットで聴けるなんて。 しかも横山くんのトランペットの音で聞くことが出来るなんて、夢にも思わなかった。 またひとつひとつ、耳馴染みのある新しいメロディーを聞かせてくれる。‬ すごい、かっこいい。 暖かくて愛しい音に 涙が止まりませんでした。

 

CANDY MY LOVE

 元気が出るLIVE! での可愛くて切ない印象とはまた違う、大人で色気のある曲調。 ひとつの曲が演奏の仕方でここまで大きく変わるんだと、改めて感じた。

 ボンゴを叩く横山くん、リズムが複雑で。 いつもの適度なリズムとは違う横山くんの手の動きに、驚いたし見惚れてしまいました。 それも、関ジャムや練習を経て 横山くんが習得したことだと思うから、それだけでかっこいいと思った。 横山くんの努力が色んなところに現れているのです。 原曲にその音はなくても、わたしの心の中で響いていて、どこか聞こえてくる気がしています。

 

Baby Baby

 1度しか聞けなかったこの曲だけど、優しくて、∞UPPERS の頃に戻った気分になった。 横山くんはボンゴとウィンドチャイム。 この曲はボンゴのリズムもゆったりで、心穏やかに、心地よく聞いていた気がします。

 どの曲だったか、ボンゴの音がとてもよく聞こえたの。 たぶん、Baby Baby。 わぁ、横山くんの音が聞こえるって、嬉しかった。

 

I to U

 グロッケンをする横山くんを実際に見ることができるなんて。(ご当地ムービーのところで詳しくお話します。)

 「もう愛して~」の横山くんパートがすごく好きだから、もう一度 実際に聞くことができて嬉しかった。 いつもイヤホンから聞こえてくる優しい大好きな声が、目の前から聞こえてくる。 幸せでした。 この気持ちを愛と言う、のだと。

 

ローリング・コースター

 唯一、聴くことが出来ないまま終わってしまうのではないかと思っていた曲。 I to U の後 聞こえてきたこの曲は、あの頃と雰囲気は違っていても 聞いている時の気持ちは変わっていなかった。 横山くんが叩くボンゴ姿の中で、見たことがあった曲だから。 トランペットを始める前から演奏していた曲。 その頃より真剣なその姿が、横山くんがしっかりと音楽と向き合うようになった証拠なのだと、改めて感じたの。 いつか、横山くんの音楽に対する思いに余裕が出来て もっともっと、笑顔の演奏姿が見れるようになることを、ひとつ夢に持たせてください。

 

 

*言ったじゃないスカ

 

 ツブサニコイ の時のように、準備中にトランペットを練習する横山くん。 15日は、マイクに向かって音を出すから、その音が聞こえてきて。 不安だから音を少し出して試してみたいって気持ち よくわかるなぁ と思って見ていた。 成功しますように ってずっと願っていた。

 トランペット、原曲にはないメロディーを演奏していて、とてもかっこよかった。 バンドならではの音だなぁって。

 途中でボンゴに変わって。 タンタンタタタン、と両手で叩くの。 叩きながら台詞を言う横山くん すごく可愛い。 スカ調のこの曲は なんて心地がいいのでしょう。

 

 

*ハダカ

 

 横山くんが作った歌詞が大好きです。 Kicyu や cHocoレート のような いつもの横山くんの可愛らしい世界とはちょっと違う、少し現実的で 泣けちゃうほど優しい世界。 その世界がどんなものになるのか、ドキドキしていた。

 登場する2人を見て、その世界観と姿に最初は驚いたけれど、サビの「遊べ 笑え 心から」でわかった、そんな遊び心のある姿を見て 笑ってほしかったんじゃないかなってこと。 2人の世界観は独特だったけれど、そう思った途端に心が緩んで、笑顔と涙が同時に出てきました。

 あの瞬間の2人は、心も身体も ハダカ で、真剣にがむしゃらに楽器を演奏していた。 間奏部分の2人のセッション、少し音が詰まってしまっても音を途切れささず悔しい表情も見せずに奏で続ける横山くんがとてもかっこよくて。 きゅっと胸がくるしくなったけれど、大好きな人だって、ますます好きな気持ちが募っていった。

 演奏し終わると楽器をスタンドにさして、少し息を整えたらすぐに歌わなければいけないことも、わたしには少しくるしかったの。 バナナジュース の時みたいに、2人で演奏し終わった後の表情が見れなくて。 2人で見合って演奏することもなく、少し離れた場所で演奏していたから。 だけど、「今日も同じ場所に立っている 君が太陽 僕が月とか そんな単純じゃない」ように、2人の関係が単純じゃないように、1人で演奏しているようで、お互いを聞きあってひとつの音楽になっているんだと思うと、 もっともっと大きなエネルギーをドームの中心から放っている気がした。 毎回違う、その日しかない音を聞いた後に「それぞれの音が重なり合う」と歌い始めるのが、とても愛しくて。 どんな音も2人の音だから。 「だから僕ら今日も歌ってる」と、実際に目の前に立つことで教えてくれているような。 そんなエネルギーに沢山パワーを貰ったし、救われました。 泣き笑いに救われる日もある、その空間で笑って泣いて、大好きが増えていった。

 

 

*ご当地ムービー

 

 大阪のムービー ジャニーズWEST の 粉もん では、ボンゴ。

 名古屋のムービーは、山下達郎さんの クリスマス・イブ。 モノマネをする丸ちゃんとそれを見て笑うメンバー。 横山くんはグロッケンでメロディーを。 横山くんがグロッケンを演奏しているのを初めて見たから、映像に映る姿を見てびっくりしました。 また新しい楽器を担当していて本当に驚いた。 ついに鍵盤楽器まで。 トランペットに続く音程が変わる楽器。 横山くんの優しい音色が、クリスマス・イブ を歌っているのが嬉しくて嬉しくて。こなす横山くんはかっこいいのに、小さなグロッケンをたたく横山くんは可愛くて見ていて幸せでした‬。 横山くんの可能性がまたひとつ広がったんだなぁって。 温かい素敵なクリスマスでした。

 

 

*Tokyoholic

 

 タンバリン。 裏打ちで刻まれるタンバリンの音が好きでした。 タンバリンをしていたと思ったら、トランペット、トランペットを演奏したと思ったらタンバリン、タンバリンからトランペット、トランペットからトライアングル…。 次々と変わる楽器に、わたしの心はざわざわ大忙し。

 まるちゃんソロの後ろでは、トランペットを演奏していました。 まるちゃんの歌を支えているような、そのオブリガートが愛しくて。 左斜めのアングルからまるちゃん越しに見えるトランペットを吹く横山くんの図が大好き、と何度告白しても足りない。 「あかんわ~」でまるちゃんと一緒のメロディーを吹く横山くん。 まるちゃんと横山くんが一緒に歌っているような気持ちになって幸せだったんだ。 横山くんの歌パートはなくても、横山くんのメロディーが聞こえてくるだけで、こんなにも幸せ。

 そのトランペットが終わると、たっちょんソロの横でトライアングルを叩くのです。 歌うたっちょんを見ながら。 たっちょんを思いながら演奏する横山くんに温かい気持ちでいっぱいになった。 横山くんはこの曲を支えている大黒柱だと思ったのです。

 

 

*象

 

 ティンパニとタンバリンとボンゴとウィンドチャイム。 横山くんはこの曲の間にこんなにもの楽器をこなしたのです…。 どれもが それぞれ単音なようで、ないととても寂しい重要な音。 ティンパニは、重くて厚い象の足音のようでした。 タンバリンは、サビを盛り上げてくれました。 ウィンドチャイムは横山くんの歌声のように、かっこよくてロックなこの曲に、どこか優しさを与えてくれました。 ‪「心まで〜」のところに入る前に、ウィンドチャイムをならしてから歌い始めるのがすごく好きでした。‬ボンゴは、自分ソロの時はたたくのを止めていたけれど、メンバーがソロを歌う時に曲を運んでくれました。 1人でこんな数の楽器をこなす横山くんに胸がいっぱい。 やると決めたらやる、できることはなんでもする 横山くんの精神がここにも現れているような、そんな気がしました。

 

 

*NOROSHI

 

 トランペットとタンバリンとティンパニとウィンドチャイム。 MVも撮影して、色んなところで披露してきたことがわかるくらい、トランペットも含め 颯爽と演奏していて。 みんなと一緒だといつもより力強くクールにトランペットを演奏しているように感じて、そんな横山くんを見れたことがかっこよくて嬉しかった。

 サビ、右手でタンバリン、左手でティンパニを叩くのです。 2つの楽器を同時にこなす横山くん。 それが終わると隙もなくトランペットに持ち替える。 横山くん、すごい。 気持ちが慌ただしくなって、最後にはただただ、すごい、という気持ちしか出てこなくなっていた。

 

 

 今回のコンサート、色んな箇所で登場する楽器姿にずっとドキドキしていました。 さらに1曲あたりに沢山詰め込まれていたから。 エンターテインメントって、こういう事なんだ。

 

 グッズのパンフレットのインタビュー、「あなたにとって音楽とは?」の質問に 横山くんは、「勉強」と答えました。 その言葉を見て涙が出そうでした。 音を楽しむ「音楽」は横山くんの中で、まだまだ「勉強」なのです。 トランペットのこと、「なんでこの楽器を選んでしまったのかと思うこともあった」と言っていた時から、トラちゃんがご機嫌で 自分自身もご機嫌です と教えてくれるようにまでなって、すごく嬉しいけれど、まだまだ、もっと、って、いつまでもどこまでもひたむきに進む横山くんなのです。 このコンサートをするにあたって毎日のようにスタジオに通って、横山くんはどれだけ練習したのでしょう。 トランペットだけでなく、他の楽器、楽器から次の楽器へと素早く移る動きまでも。 それを考えると胸が締め付けられて。 日々真剣に勉強する横山くんが逞しくて。 

 

‪ 何度考えても、毎日トランペットの練習をするようになった横山くん かっこいい。と、恋をしてしまいます。 トランペットを始めてくれたことだけでも嬉しくて嬉しくてびっくりしてくるしいのに それを、横山くんは、「音楽は『勉強』」だと言って、みんなに追いつくようにと、毎日のようにトランペットを練習している。 そんなまっすぐな横山くんに出逢えたの、この上もなく幸せ。

‬ 毎日横山くんは勉強していて、ひとつひとつ新しい扉を開けていっている。 トランペットだけでなく、他の楽器も沢山こなして。

 

 歌声が聞こえない時も、横山くんの音が聞こえることが、どんなに幸せで嬉しいことか。

 わたしはこれからも、横山くんが沢山の想いを乗せて演奏する音を 恋しく思って、また何度も恋をするのでしょう。

 関ジャニ's エイターテインメント、おつかれさまでした。 くるしくなったり重たいけれど こんなに大切な気持ちを教えてくれてありがとう。 これからも、ひとつひとつパワーアップしていく横山くんを応援させてください。 横山くんの夢がわたしの夢です。

まっすぐなオモイ

わたしは横山くんが好きです。
最近は専ら、横山くんのトランペットの話をさせてもらうことが増えたけど、それは それほど横山くんがトランペットと関わる機会が増えたという事なんだと実感します。


関ジャニ∞の元気が出るLIVE!
 12月24日の公演終わり、人ごみの中歩いていると後ろから「横山くんのトランペットはもう見慣れてきた」という話が聞こえてきて。 それはわたしが1番恐れていたことで、1番聞きたくなかったことで とてもつらかった。 今日も素敵な演奏だったな と コンサートを終えて余韻に浸っていたのに。 思っていても言ってほしくなかった。
 言葉尻だけを聞いただけで、その方は横山くんの上達を伝えたかったのかもしれない。 トランペットが関ジャニ∞の音として馴染んでいると言いたかったんだと思う。 そして人それぞれ感じ方も違ってあたりまえだから。 だけど、毎回同じ音なんてなくて、1つ1つの姿を 始めた時のように新鮮な気持ちで見て聞いて感じているわたしは、その言葉がショックだったのです。

 だから わたしの中にあるこの想い、聞いて欲しくなった。もっともっと愛したくなった。横山くんの凄さ、伝えさせてください。


 横山くんは パーカッション担当 という1つの括りだけど、ウィンドチャイム・ティンパニ・コンガ…名前を挙げるとキリがないほどの種類の楽器をこなしています。 ただ叩いているように見えるかもしれない。 現にトランペットを始める前の横山くんは、音楽の事に興味がないと言っていたし、そんな気持ちだったかもしれません。 けれど、叩き方にもそれぞれ種類があるし、なんせ、演奏しながら歌を歌うという事はとても難しい事だと思う(それはどの楽器でもだけど)。 
 さらに、演奏している 今の横山くんは楽しそうです。 メンバーやお客さんを俯瞰する姿は今も昔も変わりませんが、リズムにノッたり 飛び跳ねたり。 横山くんの周りに増えていく楽器の量を見れば、横山くんが今まで音楽と向き合ってきた軌跡が読み取れます。 色んな楽器に挑戦するようになったのは、トランペットを始め、関ジャムが始まってからのように感じます。
 今回のコンサートでも、関ジャムで初披露した ジャンベとタンバリンが 関ジャニ∞の曲で使用されました。
 ふりむくわけにはいかないぜ のタンバリンは、全身を使って演奏しているように感じました。 サビで七等分されたメインスクリーンに映る タンバリンをたたく横山くんを見つめながら、わたしもタンバリン(ペンライト)で一緒にリズムをとったりもしました。 身体にリズムが染み付いていくのです。 横山くんもそんな気持ちだったかな? 横山くんパートでは、ただ歌うだけじゃなくて タンバリンを胸に構えながら歌い、最後に シャラシャラ〜♪ と鳴らします。 楽しさが伝わってきて嬉しい瞬間。 音楽は 音 を 楽 しむものだから。
 勝手に仕上がれ のジャンベは、Mステでも放送されましたが、突き進むような叩き方が印象的です。 タンバリンの軽い可愛らしさとは違って、最後に相応しく 曲調に合わせて重々しく堂々と熱く叩く姿に胸を打たれないはずがありません。


 そんな パーカッション担当 だった横山くんがもっと音楽をしたいと新しく挑戦したもの、それがトランペットです。 トランペットを選んだこと。後悔した時もあったと言うほど、色んな方々に相談もしただろうし、とても大きな決心だったんだと思います。
 楽器にはそれぞれ楽しさの裏に難しさがあります。トランペットを含む管楽器は、テクニック以前に まず音を鳴らすことから始めなければなりません。 コツを掴むまで 全く鳴らせない人もいるし、久しぶりに吹いたり 疲れていると音が出にくいなんてことはしょっちゅうです。 さらに金管楽器の多くは、音階を鳴らすためのボタン(ピストン)が3つしかありません。 その中にトランペットも含まれています。 指を動かす以外に 唇の形を変えて何音もある音階を作り出します。 高音は 唇をきゅっと締めて口の中を狭くし、素早く息を送らないといけないし(出し方は人それぞれかもしれません)、音を鳴らすのが本当に難しい。 そんなことを横山くんがやってのけるのです。 やりきるのです。 練習する姿も見せてくれて。 私達が見れているものは一部に過ぎない、ということは、もっともっと練習しているはずで。 そう考えるだけで涙が出ないはずがなくて。
 今回、何曲も間に挟んで トランペットを披露してくれました。 楽器も温まっていないし 今までパーカッションを叩いていた指が動くかどうかもわからない。さっき吹いた分の水滴も溜まっているわけで。 それを一息つく暇も少ない中、3回にも分けて演奏するなんて、本当に大変だったと思う。 ティンパニの後ろに隠れてしゃがみ込んで、楽器に息を入れて温めて。 見えないけれど、さり気ないところでトランペットを気にする姿を見つけては、胸がいっぱいになりました。 天を見上げたり グッと頭を動かしたり 亮ちゃんとハイタッチしたり。吹き終わった後の一瞬の隙間に垣間見られる やり遂げた ひとつひとつの表情が鮮明に浮かんでくる。 素早く過ぎていく曲の流れの中で横山くんはトランペットへの感情を瞬時に表現していました。


 バラードのHeavenly Psycho、スカのバナナジュース、ロックのHigh Spirits・勝手に仕上がれ、色んなジャンルの曲をトランペットで演奏してくれて本当に本当に驚いた。 全部の音色が違った。

  Heavenly Psycho は音が柔らかくて優しくて。 出だしのところ、音源は タタタタ♪ とひとつひとつタンギングしているように聞こえるけど、ドームで聞く演奏は、ターラタタ♪ と スラーからのタンギングをしていたり、はたまた 違う日は タタタタ♪ だったり。 やっぱり「生」ならではの 音 があって、その違いを聞けた時は嬉しかったなあ。 全部が横山くんの音だから。

 バナナジュース はどの時点から2人で演奏すると決めていたんだろう。 曲ができた時から? それとも作る前から? 色んな話を聞きたいなって思う。 暗闇で下手がピカピカと光ったかと思ったら2人が登場していて。 光が、わたしの心の衝撃を表してるようだった。 楽器を上げたり下げたりポーズまでとるもんだから、好きで溢れた。
 素早く 歌ってすぐに演奏して、また歌って演奏してってするなんて、かっこよすぎる。 それだけじゃなくて、亮ちゃんとセッションしている。 高音のスカの音。 歌った後に演奏し始める、先に吹いていた亮ちゃんの音に横山くんの音が重なるのがわかるのが本当に嬉しかった。 2人の心の距離が音で伝わってくる。 1番好きな曲。 楽しそうな演奏姿が見られる バナナジュース が大好き。

 ロックの2曲は力強かった。 High Spirits のソロ、原曲よりトリル(2つの音を素早く交互に吹くこと)の前のロングトーンが長くて。 颯爽に走り抜けていく音が気持ちよかった。 吹き終わった後の動きも大好きで。 全身で表現しているのがわかって、嬉しい。 そのまま続いていく 勝手に仕上がれ は、アドリブのような演奏が聞けることにワクワクして耳をすませてた。 6人の大きな音に交ざって聞こえてくるトランペットというのは初めてで、関ジャニ∞の音 を魅せつけられた気持ちになった。
 この2曲は唯一あまり泣かずに聞けたんだ。 元気な曲ということと、横山くんの全力を見れることが嬉しくて楽しかったからかな。


 本当に難しい楽器だけどそれが出来ると楽しさは何10倍にもなります。 今横山くんは、その楽しさがわかってきたと言っています。 嬉しいなあ。 今年の目標の中にもトランペットを挙げているのを見て。 もっともっと、って横山くんの前に進もうとする力はとても逞しい。


 毎回新鮮な気持ちなのです。 演奏する横山くん自身の気持ちまで考えれば、見慣れるなんてこと、わたしにはまだまだ先のようです。 横山くんは自分の演奏で 泣くことより笑ってほしいと思う。 わたしもそうしたい。 でもそうなる日までもう少しかかりそうです。 この気持ちは変わることはないけれど もう少し、もう少しだけ、涙はこのままで。 この涙は嬉し涙だから。


「横山くんはトランペットを吹いている。」
この言葉だけで、強くなれます。横山くんが頑張るように、わたしも色んなこと頑張ろうって思えるから。 今回も大きな大きな幸せをありがとう。

『君』に届くといいな

愛は ノスタルジー

 関ジャニ∞の元気が出るLIVE
 私的初日公演である12月19日@東京 に行って参りました。 ずっとそわそわしているこの想いをどこかに書き留めて置きたいとここに綴ります。
 今回のコンサート、私の事を知ってくれている方々に ネタバレは見ずに行くべき と言われました。 その理由がわかったその日から、今、これを書いている瞬間でさえ思い返すとずっと泣きそうです。



横山くんがトランペットを始めて、もう3年弱になります。 相変わらずどうしてこんなにも毎回泣いてしまうのか 自分でも不思議だけど、今わたしの中から出てくる感情をありったけ、ここに置いてから名古屋公演に挑みたいと思います。


 まずは、どこから話せばいいんだろう。 この話になると想いが沢山あって随分遡らないといけないけれど、懲りずに読んでくださる方は、お付き合い頂けたらと思います。


 わたしは、横山くんがトランペットに関わっている時間がとても大好きです。 その姿を見たり考えるだけで毎回泣いてしまう。 どう堪えても我慢できないのです。 
 吹奏楽でサックスを吹いていて、今も続けていることもあり、管楽器はわたしの大好きなもののひとつで、わたしを構築しているひとつと言っても大袈裟ではありません。 Fight for the Eight のメイキングで、横山くんがお遊びでサックスやトランペット、トロンボーンを吹いている、その光景だけで嬉しくてDVDを買ったほどでした。 サックスのマウスピースを吹いてみて大きな音がなったから驚く横山くん。 トロンボーンの持ち方がわからずベル部分を掴んで吹いてみる横山くん。 その時は、横山くん × 管楽器 という大好きなもの同士の組み合わせは、この機会を逃すともう見られないと思っていたから。 まさかそれがこんな幸せな事になるなんて。


 「関ジャニ∞に音楽で力になりたい」と、横山くんは、メンバーにも内緒でトランペットを始めました。 サプライズをするのが好きな横山くんらしいなと思うし、当時、そんなことも知らなかったわたしは、ただただ アルバム「JUKE BOX」の曲を あれも好き! これも素敵!と単純に楽しんで聞いていました。 青春ノスタルジー と クラゲ においてもそうでした。
 JUKE BOXのコンサートも、いつものようにネタバレを避けていたわたしだけれど、それでも踏んでしまうほど沢山呟かれていたし、それ程、横山くんがトランペットを初めて披露したという事はeighter全員にとっての衝撃だったはず。 勿論、私もそうで。 初日当日の ヒルナンデス! で髪の毛を染めた姿を見せてくれた驚きの裏にもっと大きなサプライズを隠していたんだなあ。 だけど、トランペットの事は実際にこの目で見るまで本当かどうかわからないから信じない!と、自分に言い聞かせてしまう そんな性格です。


 私が初めて聞いたのは、忘れもしない12月21日の名古屋公演。 5階席だったけれど、バクステ寄りだったのでとても見やすいお席でした。 いつものように楽しい空間で、次何が始まるのかなとワクワクしていると、少し暗くなってピアノの音が聞こえてきて、バクステにはトランペットを持った横山くんが現れる。 そしてベルの先がこちらを向いていて。 立ち位置なのはわかっているけれど、音が真っ直線に届いてくる。 それだけで涙が止まらなくて止まらなくてどうしていいかわからなかった。 そしてあの公演で初めて クラゲ をトランペットで演奏してくれて*1。 ヤスくんが横山くんに合わせてギターをゆっくり、ゆっくりと弾いてくれている。 周りのメンバーが暖かく見ている。 横山くんが吹き終わる。 顔がくしゃっとして笑顔がこぼれる。 メンバーが駆け寄ってくる。 全てが幸せで全てが愛しくて。
 ダンスの後、息をふぅーっと落ち着かせてタオルで何回も何回も汗を拭くいつもはあまり見ない姿は、この為でもあったんだなって。 ダンスを踊っている時も、横山くんを見つめるメンバーがとても暖かかったよ。
 MCでは沢山のトランペット話が聞けました。演奏している瞬間の事は緊張し過ぎていて覚えていないということ。 本当は最初サックスを選ぼうとしたけど、亮ちゃんがサックスを持っていたからトランペットにしたこと。 メンバーで一緒にセッションするのが夢だということ。 管楽器ってめっちゃ難しいねんという話。 みんなで管楽器を吹いてみよという話。 全てが愛おしいお話。

 横山くんが管楽器を始めた嬉しさと、目の前で起こっている事が信じられない気持ちと、初日に立ち会われなかった悔しさと、ネタバレをし切れなかった切なさと、ネタバレを避けていたことで横山くんの緊張や練習でのくるしかったことを今まで知らなかった惨めさと…。大好きな管楽器を大好きな横山くんが選んでくれて、トランペットに触れ合っていくにつれて横山くんが音楽をより好きになって。 公演が終わってからもそう思うだけできゅって 胸がくるしくなって、ずっと泣いてた。あの時は、色んな想いや葛藤が生まれて、それが全て涙に変わっていて。 今思い出すだけでもその気持ちは消えていなくて、消えるはずなくて、泣きそうになるのです。


 トランペットを持った横山くんが表紙の音楽雑誌 ブラストライブ も出版されました。 それ程大きな扉を開けたという事。「横山裕の音がほしい」という見出しを見て、何度泣いたことでしょう。「トランペットの音が聞こえたら横山くんが来た証拠」と言われるほど、ずっとトランペットと一緒にいるみたいで。 管楽器の難しさとその奥にある沢山の楽しさはわたしが何よりも感じていることだし、それを大好きな横山くんが経験して、「やると決めたらやる」を貫き通して進んでいく。 共に歩いていってくれているような。 サックスを練習をしていてまず思い出すのは横山くんの事になりました。 ブラストライブに載っていた 青春ノスタルジー の楽譜をサックスで吹いてみたり。 ソロを発表する時は、「横山くんも始めて数ヶ月しか経ってない状況で何万人もいる前でトランペットソロを披露したんだ」って自分を奮い立たせたりもしました。 横山くんがトランペットを始めてくれたことで、わたしも前に進めているのです。


横山くんの夢が 私の夢になって、横山くんがどんどん夢を叶えることが、私の幸せになっています。

 カヴァコラ や 生放送のMステ といった緊張の場で演奏したり、関ジャニズムでは 皆と一緒にセッションをしたいと言っていた横山くんの夢も1つ叶いました。
 横山くんが次々と挑戦していくなか、その姿がとても逞しくてかっこよくて大好きなのと同時に、どこかで この夢のような光景が終わってしまうような気がして怖かったのかもしれません。
 コンサートでも、まだこれでもかというほど涙が出て止まらないし、「横山くんが成功しますように」と祈って、祈って、少しでも上ずった音を聞くと 溢れる涙と共に「大丈夫、」と横山くんに投げかけて、演奏が終わると「おつかれさまでした」とひとつひとつに拍手をして。 だけど、そのなかで、どんどんトランペットに慣れ、武器となっていく事で、少しずつ当たり前になっていってしまうんじゃないかと思ってしまったのです。 それは横山くんが沢山練習している証で、どんどん上達しているって事なのはわかってる。 だけど、当時の 横山くんの 緊張しながら汗を拭く姿、吹き終わった後の安堵、「よかったんじゃないですか!!」と周りのメンバーの暖かい表情や言葉たち、会場のすすり泣く声 を見たり聞いたりする事よりも、見聞きできなくなることの方がとてもくるしかったんだと思う。 
 横山くんや周りや時間がどんどん進んでいく中で、わたしだけJUKE BOXの姿を思い出して、横山くんが話してくれた夢を思い出して泣いて、なんだか ポツリ と取り残されているような気持ちになってしまっていたのです。


 まだわたしはJUKE BOXで気持ちが止まったままです。 JUKE BOXのDVDのトランペットのメイキングもまだ見られずにいる。 見てしまうと何かが終わってしまうような気がして。 ずっとこのままでいたくて。 だけどどんどん新しく扉を開けていくかっこいい姿があるから、毎回他の人以上に驚いて、また泣いて。 タイムマシーンで未来にやって来て いろんな新しい物に衝撃を受ける、そんなサムライせんせいの半平太さんみたいな。 わたしだって前に進みたくて。 だけどこのままが良くて。 そんな想いが根底にずっとあって、今回のコンサートに至ります。


今回の構成は、トランペットが度々登場してきて、トランペットがいっぱいで、何回身体ごと崩れ落ちそうになったことか。 とても幸せで幸せで泣くしかなかった。

*Heavenly Psycho
 原曲を思い出させるような伴奏のメロディーをトランペットの横山くんが演奏している。 その伴奏の上に重なっていく歌声。 横山くんが音楽を支えている。 なんて素敵な空間なんでしょう。 少し上ずった音が聞こえてきて、涙が止まらなくて。 だけどそれも愛しくて、紛れもなく横山くんの音で、大好きだったの。 吹き終わると天を見上げて。 今思えば、横山くんの緊張が見えた瞬間だったのかな。
 一番泣いたこと。 それは、横山くんは吹き終わった後、緊張がほぐれた瞬間も見せずに淡々と「ワン!ツー!」と元気よく言わなくちゃいけなかったこと。 JUKE BOXの時にあった 横山くんの安堵の表情や 皆で終わったことを確認しあう様子は全くなく、ひと息つくだけで元気な気持ちに持っていかなくちゃいけなかったこと。 それは横山くんのトランペットが関ジャニ∞のなかに溶け込んでいるという事で。 横山くん自身もそれをわかっているという事で。 なんだかとても嬉しい事なんだけど、JUKE BOXで想いが止まったままのわたしは驚いてくるしくなってしまったのです。

*バナナジュース
 「バナナジュースはスカらしい」。まだ 元気が出るCD が発売される前に聞いた友達からの言葉。 スカといえばトランペットやサックスなわけで、よこりょといえばJUKE BOXの時に話していた トランペットやサックス もあるわけで、それを聞いた時から既に衝撃は始まっていて、時間が止まったような気持ちになりました。 まだ噂だから信じすぎてはいけないと泣きそうになる自分を言い聞かせてなんとか必死で歩いた、あの時のことを今でも鮮明に覚えています。
 実際に、バナナジュースはスカ調の曲だったし、トランペットやサックスやトロンボーンの音が聞こえてくる曲だったけど、吹いて そしてすぐ歌ってすぐ吹いてとなるようなメロディーだったし、考えすぎちゃうと重くなることはわかっていたので、ないとは思うけれど、あわよくば、横山くんと亮ちゃん2人でのセッションが見られたら、そんな気持ちでいました。

 渇いた花 が終わってしっとりとした気持ちのなか、左端のステージが光り出す。 伴奏が始まった時遠くて、一瞬、まだ トランペットやサックスを持った後ろの人達しかいないのかと思った。 だけどそんな気持ちなんてすぐ塗り替えられて。 
 「横山くんがトランペットを吹いていて、亮ちゃんがアルトサックスを吹いている」……?! 崩れ落ちた。 まさしく ?! と頭の中が混乱して、何が起こっているのか全然わからなかった。 夢でした。 「どっくんサックス吹いてーや」ってJUKE BOXの時に言っていた横山くん。 そんな夢が叶ったのです。 トランペットを吹いている横山くんの隣で亮ちゃんがアルトサックスを吹いている。 アルトサックスを吹いている亮ちゃんの隣で横山くんがトランペットを吹いている。 本当に嬉しい。 言葉では表せられないほど嬉しくて嬉しくて。 何が起こっているのか理解しているうちに時間は過ぎていきました。

 JUKE BOX は全然終わっていなかった。 それは通過点のひとつだったかもしれないけれど、関ジャニ∞の中で繋がっていて、当時のことを有言実行してまだまだ続いていくんだ。 2年後の未来にはこんな幸せなことが待っていました。

 スーツでキメて、スタンドマイクの前で演奏し歌う2人は誰よりも誰よりもかっこよくて、愛しくて、大好きな景色だった。 2人の演奏の掛け合い、ずっと見ていたかった。

 最後にハイタッチする2人。 クラゲ で寄り添う横山くんとヤスくんの光景を見ているようで。 ああ、わかった。 わたしこれが見たかったの、吹き終わった後の 横山くんの笑顔が見たかったの。 大好きな笑顔を見たかったの。

*High Spirits!
 メンバーひとりひとりの良いところを魅せてくれる中で横山くんのトランペットもその立派な一員として登場する。 まるちゃんのこれまたかっこいいベース披露が終わると横山くんの番。 ジェットコースターが落ちていくのを待つようなドキドキ感。 今までしっとりとバラード曲で演奏する事が多かったけれど、疾走感漂うこの曲も難なく食らいつく横山くんのソロがとてもかっこよかった。 CDで聞いていた時は泣いていたんだけれど、前の2曲がとても衝撃だったのと、全身で楽しめた事もあって、この曲は涙よりも笑顔で聞いていられた。 もう横山くんのトランペットは、関ジャニ∞の音だから。 最後に7人全員で作り上げているのが感じられて、嬉しかった。
 


ボンゴ(たまにコンガ)とウィンドチャイムだけだった横山くんの周りには沢山の楽器が置かれるようになりました。 その姿を見ているだけで幸せなんです。 幸せすぎるのです。 楽器が増えたという事は、横山くんが色んな楽器に挑戦したという事。 
 結論はいつだって、
 横山くん、かっこいいね。

 決して終わることなんてない。 基にはずっとある。 誰も放ってなんていかない。 まだまだ続いていくから。 どんな想いになっても泣き虫なわたしを素直に受け止めよう。

 だから1回1回、横山くんのこと、JUKE BOXの時のことを、重いほど考えて思いっきり泣こうと思う。 この涙は、言葉では伝えられない自分自身の中にあるメッセージだと思うから。 まだまだサプライズを披露してくれる彼らへの溢れんばかりの想いだと思うから。
 ここから続くまだ見ぬ道を、この目に焼き付けたい。 いっぱいの重い想いをこれからも抱きしめていく。

*1:後でいつもはヤスくんが替え歌を歌っていると聞いて更に涙。

ハートをつかまれた 。

 リサイタル お前のハートをつかんだる!!
三重公演 7月25日、26日1部 に入らせてもらいました。

 思ったことは沢山あったけれど全部話しているとキリがないので、一番印象に残った 衝撃がはしって忘れられない最後の曲、「ズッコケ男道」についてお話します。


 ズッコケ男道 のバンド形式は、Mステで1度聞いたことがあったスタンスだったけれど、その時とは感じ方がまるで違った。 Mステの時もとても興奮したけど、 実際に目の前で演奏してくれる音楽に勝るものはないし、伝わってくるもの、思うことが沢山あった。 簡単に言ってしまうと「進化」しているように感じたのです。


 バンド形式でない原曲の ズッコケ男道 よりもテンポが速いのに、そのテンポにくらいつく7人。 原曲でさえもすでにアップテンポな曲で、バンド形式なんて難しそうだと思っていたのに、そんな私の思いを簡単に跳ねのけるかのように、さらにテンポアップさせて、駆け抜けていきました。 たっちょんのドラムが皆を運んでいく。 その疾走感のあるテンポが心地良い。 同じ曲なのに、原曲とは雰囲気や魅せてくれるものが全く違う。 もともとバンド曲である 言ったじゃないか で助走をつけ 盛り上げてくれた後、横山くんが挨拶をして リサイタルの終わりを告げ 少し寂しい気持ちとともに、最後のパワーを出し切ろうという気持ちにさせてくれて、そのパワーがみなぎったまま ズッコケ男道 に颯爽と移行していったのも、フルパワーでの ズッコケ男道 が聞けた理由だと感じた。 いつもの定番で、関ジャニ∞をあまり知らない人でも聞いたことがあるであろう曲だからこそ、みんながみんなノリノリになれたのも、1つの理由かもしれない。

 聞いたことのあるサビのメロディーに重なる、ブルースハープの踊るような旋律。 ブルースハープが、いつものメロディーを新鮮で聞いたことのないようなメロディーに聞こえさせてくれるように感じた。 まるちゃんの舞うようなベースも、とても印象的だった。 みんな演奏して歌っているだけじゃない、全身で楽しんで、踊っているように見えた。 そして私達の心も踊らせてくれた。
 いつも歌ってる曲だからこそ、それが安定してしまい 予想を覆すことって難しいことだと思う。 最初 ズッコケ男道 をバンドですると聞いた時、いつもトロッコに乗って手を振りながら歌ってくれるポップでキュートなイメージからは全く想像できなかった。 だけど関ジャニ∞はそれを、いつもの楽しさは残したまま 新しいジャンルへサラッと持って行った気がしたのです。 その姿に驚かずにはいられなかったし、喜ばずにはいられなかった。


  そして何よりも、横山くんが本当に本当に楽しそうだったこと。 とてもリズミカルでノリノリで。 メンバーを信頼して、緊張も味方に変えて、音楽に寄り添っている横山くんがいた。 その気持ちが表情だけじゃなくて、動きにまでにじみ出ていたのです。 フロアタムをたたく姿、ボンゴをたたく姿、腕が、肩が、表情が、全部が弾んでいた。 音符が目に見えてきそうだった。 そんな楽しそうな横山くんは遠くから見ていてもわかった。 ずっとずっと眺めていたいと思った。 福井公演では、ぴょんぴょん飛び跳ねながら演奏していたみたいで。 それを聞いた時、胸に溜まった想いが溢れそうで溢れそうでたまらなかった*1。 今まで見たことのないような姿だけど、いつもの皆で、いつもの横山くんで。 そんな光景がずっと続いてほしいと思った。

 間奏部分、まず初めに ドン!と大きくスクリーンに映る横山くんとたっちょん。 少しの間だけど2人だけのセッション。 そんなこと今までなかったから、どうしようもないほど嬉しくてくるしくて、立っているのがやっと。
 横山くんがトランペットを始めたての頃に「いつかメンバーとセッションしたい」と言っていたことをまた思い出したのです。 セッションしている姿を見ると、それをいつも思い出す。 その願いは 近くて遠い未来のような、そんなふうに感じていたから。 横山くんの願いが叶っている時間なのです。 ひとつひとつを噛みしめる。 そうすると幸せがこみ上げてきて止まらなくなる。
 最近は関ジャムもあって色んなカタチでどんどん実現してくれて、少し日常的になってきたけれど、だからこそ、色んな経験がその姿に溢れていた。 横山くんが音楽面でますますかっこよくなっていく。 そして今回、トランペットじゃなくて、昔からずっとしていたボンゴを初め、ウィンドチャイムと、新しく挑戦したフロアタム。 沢山の楽器を操って、あのアップテンポな曲をセッションをしてくれるなんて。
 トランペットを始めてくれたことさえ、2年ほど前の事なのに まだ何度考えても衝撃で、嬉しくて、新鮮で。 だけど横山くんは、関ジャニ∞は、どんどん、どんどんと進んでいくのです。 心が追いつかない。 嬉しい悩み。 くるしい悩み。 ぎゅーっ。

 その光景は忘れられない宝物。 メンバーと一緒にあんな素敵な表情を浮かべて、リズムにのって演奏していることがとても幸せだった。 1つの曲で違う楽器を器用にこなす横山くんが誇らしくて。 気がついたら泣いていた。


 バラードで締めくくって寂しさを残して終わる構成もとてもストーリー性があって好きだけど、楽しそうに演奏している ズッコケ男道 で終わるという、リサイタルの完全燃焼な終わり方もとても好きだった。

後退も停滞もしない。 ただただひたむきに、がむしゃらに。 これからも彼らはこの音楽のように、この音楽と共に、進み、進化していくんだな。と、ひとつひとつの音たちが優しく突き刺さった。


 今回のリサイタルは、関ジャニ∞が考えてくれた「ファンのハートをつかむ」というテーマがあったことで、ご当地企画やお近づきメドレーなど、歌よりパフォーマンス重視のように感じたのだけれど、最後の最後にバンド曲で、ガッツリ「音楽」をして締めくくってくれたこと。 さらに、今まではパフォーマンスの強かったアップテンポな「ズッコケ男道」を新しいカタチで披露してくれたこと、1つの曲に対しての思い入れ、バラエティーの豊富さが、私の中ではとても嬉しくて、スッキリとした気持ちになれたし、これが関ジャニ∞だ。とガツンと心に響いた。

 関ジャニ∞の集大成のようで。 もしかすると、ズッコケ男道 バンド形式が定番になる未来がくるのかもしれない と思わせた。*2


 他にも沢山の嬉しい 楽しい 大好きがあって、テーマ通りに、私はまんまとハートをつかまれてしまいました。 あの7人の演奏を、横山くんの楽しそうな演奏姿を思い返すだけで、心がぎゅーっとなって、私は関ジャニ∞がこれからも大好きだって、改めて思わされるのです。
 幸せできらきらとした楽しい夏をありがとう。

*1:横山くんがたたいているのは、ティンパニ ではなく フロアタム なはずだから ティンパニをたたいている というレポにとても混乱したけれど。

*2:現に、前向きスクリーム!のCDには イッパツ録りの バンドver.ズッコケ男道 が収録され、音源化されたことで いつでもどこでも聴けるようになった。

ブルームーン 歌詞

Blue Moon
You saw me standing alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

君は僕が一人ぼっちで佇んでるのを見たんだね
心に夢はなく
愛する人もいない私を

Blue Moon
You knew just what I was there for
You heard me saying a prayer for
Someone I really could care for

君は僕がなぜそこにいたかわかっていたんだ
僕が捧げている祈りを聞いていたんだね
誰かを本当に愛したいと

And then there suddenly appeared before me
The only one my arms will ever hold
I heard somebody whisper please adore me
And when I looked to the Moon it turned to gold

それから突然僕の前に現れたんだ
ずっと抱きしめていたい唯一の人が
私を深く愛して とささやき声が聞こえた
そして僕が月を見ると 月は金色に変わっていた

Blue Moon
Now I’m no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own

僕はもう 夢もなくて愛する人もいないような
一人ぼっちじゃないさ


 ブルームーンを観る前に調べて訳して呟いたものを、観た後でもう一度ここに記録。
 物語の中では「女性が告白を待ってる歌」だったけれど、「夢もない」という歌詞からユタカくんの歌のように思えてくるのです。
 とてもロマンチックな歌詞で、愛したい人が現れると月が金色に変わる というところがとても好き。 この描写はまるで、最後の紙吹雪の舞うユタカくんとルミさんの幸せなシーンを思い浮かばせる。
 目でも耳でも楽しめる舞台でした。 ブルームーン。 ありがとう。

ブルームーン 大阪

 はじめましての森ノ宮ピロティホール。 静かに存在感を放つ黄色い建物。 横山くんに逢えると思うといつでもどこでもこんなにわくわくどきどき、緊張する。
 仲良しの八光さんからのお花が届いていて、横山くんの私生活をほんのちょっと垣間見れた気がして、少し嬉しかった。


 東京初日にわからなかった「横山くんが緊張していたかどうか」。 大阪初日を見て、東京初日はやっぱり緊張して少し力が入っていたんだと、私なりにもやもやがとれた。
 大阪初日のユタカくんは、初めて逢ったユタカくんより自然体なのです。身振りも表情ももう完全にユタカくんという人が存在していて、お父さんがいて、当たり前のようにケンカして、はま子さんがいて、思いやりを与え与えられていて、ルミさんがいて、お互いにもどかしい気持ちを抑えていた。
 1番そう感じたのが、ケンカをするシーン。 初めにお父さんと接触して始まるケンカは、長年一緒に暮らしている感が出ていてとても自然なケンカだった。 ユタカくんが出てきてすぐにそう思った。 ユタカくんが怒ったときにする動作を真似するお父さん*1。「俺のお父さんいつもこんなんやねん」とユタカくんが友達に言うと、友達は「え、めっちゃチャーミングでいいやん」と言いそうだし、わたしが友達だったら言っていると思うけど、「ちゃうねん」(ユタカくんは標準語、わたしの想像の中では関西弁)と。 ユタカくん本人にとってはそんなお父さんに少し呆れていてるんだなぁと、物語の背景が想像できた。 ユタカくんは少し思春期の少年のよう。 でもユタカくんもお父さんもお互いが大好きで大切なんだ。 檀家さんの名前を間違えるお父さんに呆れているけれど、いつかユタカくんもそのようになるのだろう、先々代の住職もそうであったように。 子は親に似る。 人の心配をしすぎる優しい世話好きな性格はユタカくんもお父さんに似ているから。 それにしてもいつの時代も間違えられる赤井さんはかわいそう…(笑)
 そしてルミさんとのケンカ。 お互いにもどかしいんだろうという気持ちが倍増していた。 ルミさんが入ってくるときはいつもとまどってどうしていいかわからなくて、階段で遮られて見えない場所に一旦隠れる。 そして落ちつかせて言う言葉は「いらっしゃい。」。 そんな不器用さがユタカくんの可愛らしいところ。 ケンカの途中で「いぃーっ!」と我慢して我慢して耐えているユタカくんの表情は、気持ちがとても伝わってきて、客席からも笑いが止まらなくて、東京初日より印象的に感じた。*2 2人きりじゃなくなった時、よそ行きの顔になるルミさん。 ルミさんたちが会話をしている傍ら、階段に座ってうずくまりながらもまだずっと「いぃーっ!」ってしている。 細かい表現がとても大好きだった。*3 いぃーっ!となりながらも「あーもう貸して!」とお父さんが困っているのを助けてあげるユタカくん。 とっても優しいのに素直じゃないところがまたユタカくんのいいところなのかもしれない。*4
 どのケンカも傍から見ると「ふふっ」と笑ってしまうところが沢山あって、アットホームなのです。 みんながみんなを思っているが故のケンカだとわかる。 眉間にしわをずっと寄せていたからユタカくんの表情は少しこわかったけれど。 毎公演それをこなすのはとても大変だっただろうな。 怒る演技は、お芝居だけど気疲れもあったんじゃないかな。 本当におつかれさまでした。

 ケンカをしているのと対照的に、はま子さんと接する時だけトゲが全くない素直なユタカくん。 檀家さんだし、少し背筋を伸ばしているようなよそ行き感があるけれど、思いやりがあって、はま子さんには逆らえない。 はま子さんが幸せそうなとき、ユタカくんも優しい笑顔を浮かべている。 これが本当の心の中のユタカくんの優しさなのかなあと感じる。
 「俺がはま子さんとトニーさんとお母さんのお墓を守ります。」と言ったたくましさがユタカくんの中にも存在しているとわかる時、不器用さの中にも真っ直ぐな信念と思いやりが見える。 はま子さんと接する時にだけ見られるユタカくんの二面性がすき。 そのセリフを言った時のルミさんの表情もとても素敵だった。 そういう心の奥底のユタカくんの思いやりのあるところも含めてルミさんは惚れたんだろうなぁ。

 舞台は、話している人だけじゃなくて、その言葉を聞いている相手側の反応も均等に見れるからおもしろい。 トニーさんと光恵さんが仲むつまじくしている時は、ケイトさんが最悪そうな表情をしているように、誰かが幸せそうなとき、違う場所では悲しんでいる人がいて。 自分の見たいところや表情を自分のタイミングで見れるのが嬉しい。 その分、広い視野で見ることも大切だけれど。

 あと、ユタカくんはみんなの話の輪に入れないことが多いなぁと。 みんなが盛り上がってると、椅子を少しずつ下げたり、音を立てないように、邪魔にならないように、入りたい欲が見えつつも自分の存在を少し消す。 優しいから。
 そんな姿は横山くんと少し重なる部分があった。 1人 対 全員 になっている姿はまさしくジャニ勉で見るような光景だなって。 でもユタカくんは少し不器用さがにじみ出てる、のび太くんっぽいというのがとてもわかる。 そんな人間らしさが可愛くて、チャーミングで、みんなに愛される秘訣かな。 横山くんもメンバーから愛されてるのが伝わるように。 チャーミングさは人間くささの中にある。

 トニーさんがユタカくんのことを「優しげホワイティー」というシーン。 みんな「ホワイティー」に目をやりがちだけど、わたしが気になったのは「優しげ」というところ。 「ホワイティー」は見た目だけど、「優しげ」は性格や心の中のことで。 ユタカくんとトニーさんはあの時、ケンカ(?)をしただけなのに優しげだと思ったのかな。 だから そのシーンはユタカくんでなく、横山くんを想像してしまっていたのです。 稽古の時とかに、みんなが横山くんのことをそう思ったから決まったんじゃないかな、と思うと、みんなから優しいと思われてる横山くんがたまらなく愛しくて、笑いじゃなく暖かい気持ちになっていた。

 未来から来たことを説明するときに「何て言ったらあれだろ」とおでこをさすさすしながら考えるユタカくんの姿が印象的だった。 他にも「あれ」という言葉をさりげなく使うことで、より自然さが出ているように感じた。 ユタカくんの焦りや不器用さを物語っていてとても愛らしかった。 過去に行ってすぐの「俺どうする~」とあわあわしているユタカくんは、裏声のような なんとも言えないような声を出して、横山くんはそんな声が出せるのかと驚いたし、新しい横山くんを感じられて嬉しかったのです。

 ケイトさんの存在は、ユタカくんにとってひとつのきっかけになったんじゃないかな。 似たような状況に立ったとき、ユタカくんとは正反対な考え方。 ケイトさんの考え方を聞いて、ユタカくんは仕事や運命のせいじゃなく自分自身が変わらないせいだと言われ、自分自身を考え直す何かになったんだと思う。 「未来は自分で切り開く」という言葉が、ユタカくんの胸に突き刺さったのがとてもよくわかった。
 「圧がすごい! あなた疲れる!」の言い方がとても可愛らしかった。 ケイトさんに圧倒されてぐずっ子になるユタカくんも。 ふぅんーと可愛い声を出しながら、ケイトさんと同時に座るユタカくんがとても可愛くて。 ケイトさんに腕をねじられながら連れていかれる時、光恵さんにだけはいい顔をするユタカくん。 光恵さんの子どもである はま子さんにそうするように。 過去の中では、唯一 光恵さんだけがユタカくんにとって会ったことのある存在だからかな。*5

 現在に戻って、別れた後もルミさんを気にするユタカくんの表情。 ビールを一気飲みしたり、飲んでは足を叩いてルミさんに話しかけようとするユタカくん。 なかなか本題は切り出せなくて、世間話や噂話ばかりを大声で話しては遠回り。 でもそれは不器用なユタカくんなりに未来を切り開こうとしていたから。
 タイムスリップする前と後で、はま子さんの話すトニーさんの生涯が、結婚したこと以外 変わっているのを聞いてふともらす「そっか…!」が好きだった。 その言葉一つで、ユタカくんの考えが少し変わったのがわかる。 「縁のある人間は、きっといつか一緒になる」。 ケイトさんも、アメリカで成功してダンサーのエージェントになっていて、みんながみんなハッピーエンドな物語。

 そしてやっぱり演出がすごいなぁと思う。 見る角度によって見える世界も違う。 お寺の天井には、赤と青の模様が描かれていたんだと初めて知った。 23日は、ユタカくんのおせんべいを食べる音、ダンスステージでもくもくとした煙のにおいまで感じた。
 ずっと昔からそこにお寺があったかのように感じたのは、開演する前から時計がコトコトと静かに振り子を揺らして、昔からお寺を守っているかのように時を刻んでいるからなのかもしれない。 そして、時計が2時25分をさすとお寺の鐘の音がなって開演5分前を知らせ、L-O-V-E をバックミュージックに口ずさみながらいきなりオサムさんが出てきて物語が始まることも。 
 時計の針が戻る瞬間がどこなのかと気にはしていたけれど、話がどんどん進んでいく様子に釘付けになって、いつの間にか針は戻っている。 何回も何回もそれを繰り返す。 CDやデッキが置いてあった棚も、現在と過去でどう変わっていたんだろうといまだに不思議。
 舞台はナマモノってその通りで。 五感全てを使って味わえる。 さらに脚本が本当におもしろいからそういった細かな演出もさらにおもしろくて。 舞台の虜になる。

 主人公はユタカくんだけど、ユタカくんだけで物語が進むのではなくて。 沈黙の時に聞こえてくる車の通る音や、ケンカや重たい話をしていても聞こえてくるパトカーの音や車をバックする音や小鳥のさえずり。 周りにいる人々や過去の人々、さらにはお寺の外で生活している人々にも当たり前だけど1人1人物語があって悩みがあって、お寺の中で何が起こっていようと、外の世界は何も知らず何も変わらない。 お寺という日本の中の小さな空間で進む物語なのに、お寺にいる人にとって、観客にとってはその中で起こる全てが大きな出来事で。 そんなそれぞれの物語にユタカくんが関わることでユタカくんの物語にもなる。
 ユタカくんは人の気持ちをよく考えるお人だなと感じた。 考えすぎてしまうからこそ空回ってしまうこともあるのだけど。 人の気持ちを自分と重ね合わせて。 自分自身と同じような境遇にある光恵さんを見るとほっとけなくて。 トニーさんと幸せになってほしい とがむしゃらに手を差し延べるのは、2人の子供であるはま子さんの想いのこともあるだろうけれど、ユタカくん自身 ルミさんとそうなりたいのになれないという感情があって、光恵さんにその思いを少し強引にもぶつけてしまっているのかなとも思った。 そしてまた空回りしてしまって、運命なんてそんなもんだとまた自分自身に自信をなくす。 だけどそんなユタカくんの暗闇の中の1つの光もまたルミさんで。 ユタカくんのことを大切に思ってるからこそ もっとしっかりして! と怒りつつも引っ張ってくれるルミさんの存在。 ケンカしつつも、「別れよう。」と言いつつも、未来に戻ろうとしないユタカくんを少し気にするのは未練があったからだろうな。
  そして、ユタカくんが嘆き叫んだことを皮切りに始まるダンス。 お寺の休憩室が一瞬にしてダンスステージに変わる。 ユタカくんが嘆いているのが全く見えていないかのように、他人のように、周りの空間はとても楽しそうにダンスをしている。 ミラーボールで客席まで照らされ、本当にユタカくんだけが取り残されている感覚。 嘆くユタカくんと、明るいブルームーンの音楽。 明暗のコントラストがよりユタカくんを哀しげに見せる。 トニーさんとルミさんがダンスを踊るパラレルワールドの空間に、「ルミ!!ルミ!!!」とルミさんを想って嘆いた瞬間がとてもくるしいしくるしいしくるしい。でもその光景が、最後の2人のダンスの伏線にもなって、ハッピーエンドな2人をより祝福させて、感動させる。「縁のある人間はきっといつか一緒になる、俺はおまえと一緒になる運命を信じるから」。 過去に行って色んな人と出会って考え方が少し変わったユタカくんはたくましい。 人が変わるということは大変なことだから。

 ダンスシーン、嘆いているユタカくんにばかり目がいっていたけれど、踊っている人々を見るのもまた感慨深かった。 最初は、今日のダンス部分と言ってトニーさんがルミさんと練習していた部分の本番ステージを見ているような気持ちになる。 けれど、階段部分で差し延べた手をとろうとするケイトさんをすり抜けるトニーさん。 そして哀しそうになるケイトさんをよそ目に光恵さんが登場し、トニーさんと光恵さんのダンスが始まる。 その時ケイトさんの表情はとても切ない。 今度は、トニーさんが光恵さんに差し伸べた手を、ケイトさんがそそくさと奪う。 幸せそうな表情を浮かべて踊るケイトさん。 それとは逆に、2人のダンスを見る光恵さんは切ない。 そしてルミさんが登場し、階段部分でユタカくんが差し伸べた手を無視するルミさん。 トニーさんと幸せそうに踊っているルミさん。 そんな光景は、まるで先程までの物語を見ているかのよう。 ユタカくんと対比させているダンスシーンの中でもまた、切ない物語があった。

 ブルームーンの音楽は、イントロがとても切なくて、涙が出そうになる。 けれど、最後には幸せになる歌詞で、明るくもなれる。 バラードやポップスのような曲調にも変われて、いろんな気持ちになれる音楽だと思った。 生活をしている中でふと、ブルームーンのイントロが流れてくるのです。 忘れられないメロディー。

 ブルームーンの音楽とともに、紙吹雪が舞う中、ユタカくんとルミさんが2人で幸せそうにダンスをして物語が終わる。 「Trust me!」「I'm believing you!」 とトニーさんとルミさんが交えて軽く踊ったダンスを思わせるかのような、ユタカくんとルミさんの信頼関係の見えるダンス。 ピョンピョン飛び跳ねたり、ユタカくんが本当に嬉しそうで、笑顔がこぼれた。 笑顔が止まらないハッピーエンド。 あんな素敵な空間ほかに知らないと言ってもいいほど。*6 やっとひとつの大きなもやもやがとれて幸せを手に入れたユタカくんの嬉しさが伝わってきた。


 物語が終わり、会場が暗くなって拍手でいっぱいになる空間がとっても好き。 横山くんが主演の今日のこの舞台のためだけに贈られる拍手。
 共演者さんの後に横山くんが出てくる。 共演者さんたちに囲まれて、拍手が聞こえながら見る横山くんの笑顔がとっても好き。 ユタカくんが横山くんになる瞬間。
 横山くんがお辞儀をした後、共演者さんたちを両手で優しく紹介して、みんなでお辞儀。 " 座長 横山裕 " の姿は本当にかっこよかった。
 はける度に何度も振り返ってはお辞儀をして、カーテンコールで優しく手をふってくれる素の横山くんがとっても好き。 東京初日、カーテンコールで緊張がとけたように感じていたけど、それでもやっぱり緊張していたんだ。自然に何回も何回も「ありがとうございました」と口を動かしていた。 横山くんは本当に素敵な表情を浮かべていて、にこやかに客席を見渡していて、わたしまで胸がいっぱいになった。*7*8 拍手をしながら立っている客席を見て、ホットした笑顔の横山くんの表情が何よりの答え。 「これがわたしの好きな人です」と言いたくなった。 とても誇らしいのです。

 千秋楽、カーテンコールは4回。
 1回目、出てきた横山くんにいつもの笑顔はまだなかった。 マイコさんのうるうるを見たりして、最後だから沢山の想いが巡ってきていたんだろうな。 でも、お辞儀をしてから 優しく共演者さんたちを両手で紹介する姿はずっと同じ。 拍手の中のみなさんは本当に輝いていた。
 2回目、いつもは3回目で起こっていたスタンディングオベーション。 みんなでお辞儀して、1人になっても振り返ってまたお辞儀をしてくれる。
 3回目、座長 横山くんの挨拶。 まだとても緊張しているような、やりきったような、色んなことを考えているんだろうなと、遠い席からでもわかる表情。 加賀さんに 「座長!がんばれ!」と言わんばかりに背中をドン!と叩かれる。 脚本家の青木さんと演出家の裕美さんに感謝と、なにより足を運んでくださったお客さんへ感謝の言葉。 いつもだけれど、この舞台のことでも、ファンを喜ばせたいという思いがいろんな場所でずっと感じられて、いつも第一にお客さんの反応や気持ちを考えてくれている、そんな横山くんが本当に大好きです。 感極まって、おでこを触る姿はユタカくんを少し思わせました。「皆さんのこれからの御活躍を…」 と言ったところで、「加賀さん 大先輩なのにこんなこと言ったら失礼ですよね(笑)」と、涙の中にもチャーミングなことを言って会場をあたためてくれて。ブルームーンが「宝物」になった、と聞いたときはとても胸がいっぱいになった。 一番聞きたかった言葉かもしれない。 横山くんの口から「宝物」という言葉をこの時初めて聞いたような気がした。 それほど横山くんにとって、この主演舞台は大きなものだったんだ。 皆さんの心の中でブルームーンが生き続けていてほしい、と。 横山くんの「宝物」を共有できることがこんなにも嬉しいだなんて。
 4回目、横山くん1人が出てくる。 とても長いお辞儀。 観客が「ふぅ〜!」と言うと、それを聞いていつもの笑顔が見えた。 みんなから愛される横山くんがすき。 笑顔が見られてよかった。 横山くんは笑顔が似合います。

 ユタカくんもルミさんもオサムさんもはま子さんも、トニーさんもケイトさんもイチロウさんも。 みんながみんな可愛らしくて愛しくて、今日もどこかでユタカくんたちは生活をしているかもしれないと思いたくなる。
 結婚の約束をした2人の人生は、まだまだケンカも起こるだろうし、山あり谷ありだと思うけど、どうかこれからも思いやりで繋がった優しい2人と周りの方々でありますように。
 家族愛、恋愛、たくさんの愛が詰まった物語。 あたたかくなれる幸せをありがとう。

 今回、この主演舞台のためにたくさんの優しさを感じました。 今思い返せば、運命は、いつでも遠回り。 だけど、縁のあるものはきっといつか一緒になる。 って本当にそのとおりの期間でした。
 こんな優しい方々に囲まれて幸せ。 みんなに感謝でいっぱいです。 本当にありがとう。 大好き。

 座長 横山くん、本当に本当におつかれさまでした。 とてもたくましくてかっこよかったです。 見たこともない表情と、聞いたことのない声色と、新しい魅力にまた気付かされました。 横山くんへの好きはまだまだ増えていきます。 素敵な新しい世界を見せてくれてありがとう。

*1:25日、ユタカくんはそれを見て吹き出してしまっていた。 その瞬間は、完全に横山くんだった。

*2:23日、「いぃーっ!」の前に、馬のように口で息をはき頬をぶるぶるさせている表情。 より我慢しているのを表すかのような表情。 可愛らしかった。

*3:25日、オサムさんに なんで今来たの! と言わんばかりに いぃーっ!となりながら脚で蹴るふりをする。

*4:28日、いぃーっ!ふんーっ!とルミさんにした表情のまま、お父さんの方を向いていた。

*5:23日、連れていかれるときに足を障子でぶつけ、足を押さえながら本当の「痛い!」が出る。 痛そうだったけど演技をまっとうする横山くんはとてもかっこよかった。

*6:23日、今までブルームーンの音楽にかき消されていて聞こえなかったけど、くるくる回ってるルミさんに「もっと!」と言っていたり、2人で回りながら「ふぅ〜!」と言っているのが聞こえた。 そしてその声を聞きながら暗転。

*7:22日、振り向きはける時に障子に少しぶつかりふぅ~っと少しよろけて障子にもたれかかる。 力が抜けたかのように。

*8:25日、「ふぅ〜!」と言う観客に表情がゆるんで、いつも以上に両手で手を振ってくれる。 DVDにも映っている 関ジャニズム で見たのと同じような少しだけ肘の曲がったお手振り。 そして、奥に入っても、右半身だけを出して手を振ってくれていた。 この日は特に本編もとても楽しそうに感じて本当に嬉しかった。

ブルームーン 初日

0523@ 東京グローブ座

 賑やかな繁華街を少し入るとある、素朴 でもとても存在感のある建物。 いつも画面越しで見るような世界がそこにはありました。
 会場に入ると、お寺があって、和風で古風なグローブ座の柱や空間がそのセットと相まって、舞台だけじゃなく、客席も含め、会場全体がお寺に変わっていて圧巻された。その光景を見てまず席についてひと息、そそくさとバッグからタオルを取り出してひとりで声をこらして泣いてた。 ずっとこらえていたもの。 横山くん、あたたかい世界だね。

 まだ誰もいないお寺で振り子時計だけがずっと静かにさりげなく動いていて、そして2:30を指した途端に物語は始まるのです。この時、最初からそこにあったその時計が、まさかこの物語の大きな鍵だったとは思いも知らず。

 物語が始まり、いつしかユタカくんが登場して、急に胸がぐっと熱くなった。 主演舞台をすると初めて聞いたときの胸のいたみを少し思い出した。 あの時、わたしはどんどん進み続ける横山くんがとてもたくましかった、けれど、心のどこかで少しこわくて戸惑っていたのかもしれない。 だけど、横山くんが主演舞台を演じるまでの過程、たくさんの媒体を通して、低姿勢な姿、この挑戦や緊張を「楽しんでいる」と知って、横山くんに「負」の感情は全くなくて、これが何も無理をしていない自然な横山くんのスタンスで、横山くん自身は何も変わらないいつもの大好きな横山くんなんだ、と、つっかかっていたもやもやがすっととれて純粋に横山くんを応援することができたのです。 横山くんの主演舞台を知って胸がざわついた、そんなわたしを想ってくれる沢山のお友達がいて暖かさを沢山いただいた、横山くんの舞台を思って何度も泣いた、だけどまたそこでも大きな暖かさを知って、そして今、わたしはここにいる、と。 この目にはっきりと横山くん演じるユタカくんが映っていて、動いていて、話していて、怒っていて、嘆いていて… その想いがふとした瞬間に何回も何回も巡ってきて、面白いシーンでも涙が出るのです、くるしいのです。だけどそのくるしさは素敵なくるしさなのです。 幸せなくるしさなのです。 トランペットを吹く姿を初めて見た、あの名古屋のときのように。

 物語は次々に進み、そのユタカくんの世界にすっかり入り込んでしまった。この舞台を観るまで、わたしの中での向坂ユタカは ユタカ「さん」 だったのだけど、大人な優しさの中に少し子どものような純粋さを兼ね備えた彼は観終わった頃には ユタカ「くん」になっていた。 横山くんが 自分に似ているところがあるかもしれない と言っていたわけがわかった気がしたのです。 横山くん演じるユタカくんは、ユタカくんという一人の人物でしかなかったけれど、怒るも嘆くも感情が高ぶると、そこにいたユタカくんはふと元の横山くんに変わって見えてしまうわたしがいたから、その都度胸が締め付けられてしまったのです。 ふとユタカくんの向こうに横山くんを重ねてしまう、そんな瞬間がありました。 そしてわたしはユタカくんにも恋をしたのかもしれない、ユタカくんに釘付けになって、結末は決まっているのに幸せをただ願っていた。

 舞台の演出も細かくて素敵で。 少し会話が賑やかなシーンで登場人物に視点を集中させている間に巻き戻る振り子時計の針、ホコリの積もった振り子時計、過去と未来で変わるお寺の外の景色、タイムスリップするとトニーの楽屋になって増えるお部屋の荷物。 その演出に1つ1つ気づいた瞬間、なんて楽しい気持ちになっただろう。 本当にその場にお寺があった、その言葉しか出てこないくらいリアルで、舞台の面白さを堪能できました。

 演技中、横山くんは決してリラックスできていたようではなかったけれど、わたしがユタカくんに恋をしてしまっていたからか、緊張しているようには思えないほどのスムーズさでユタカくんと共に物語は進んで、もう一度、色んなことがわかって少し慣れてきた横山くんが演じるユタカくんに逢ってみないことには、あの時少し力が入ってしまっていたのかどうか、自分なりの答えはわからない。 大阪でユタカくんに再会した時に、この思いの真実がわかるんだと思う。

 はじめましてのユタカくんは初々しくてとても新鮮だった。 だけど、ずっと前から目の前に見えてあるお寺に住んでいたかのような感覚に陥った。
 自分との格闘だったり、いろんな苦境を乗り越えてどんどん強くなっていくユタカくんだけど、最後の告白の時までもルミさんに引っ張られに引っ張られる。 お互いに強気になっているけれど、結局ルミさんには勝てないユタカくんの存在がとても愛しかった。 だからこそ、素直になれない2人の物語の2人らしい結末があんなに幸せで可愛らしい空間で本当に本当に嬉しかった。 最後だけ少しユタカくんがルミさんをリードする姿(ダンス面で)を見たとき、お互いを尊敬しあっている心の中の2人を目で見ることができた気がしてほっとした。

 カーテンコール、そこには横山くんがいた。 本当はずっといたけれど、ユタカくんではない、いつもの横山くん。 照れくさそうだけど、真剣なときに見る 無意識に下唇を噛む姿、座長としてたくましくお辞儀をする横山くん。 はけても拍手がなりやまない。 素敵な空間はずっと続いていた。
 2回目、横山くんが共演者を連れて出てくる度に横山くんの表情や行動はますます照れくささを隠しきれなくなっていて、素の横山くんがだんだんと現れてきた気がしたのです。緊張が解きほぐれた瞬間だったんだろうな。その瞬間が横山くんの言っている挑戦の先にある楽しみなんだろうなあ。
 3回目のカーテンコール、スタンディングオベーション。 こんな光景今までドラマ以外で見たことがなかった。 そんな素敵なものを横山くんの主演舞台で見ることができたなんて。 お客さんにどう感じ取ってもらえるか、といつもお客さんを第一に考えていたから、そんな光景を見て、緊張や大変なことも沢山あった中で 横山くんが思っていたものがちゃんと完成できた証拠だなと思って、横山くんがとてもとてもたくましくて涙がぽろぽろ止まらなかった。 今でも思い出す度に。 横山くん、本当によかったね。 最後にはけるときも、くるっとふりかえって何度もお辞儀をして、照れくさそうに「座ってくださいね、ありがとう。」と言わんばかりの優しそうな表情を浮かべていた。 横山くんが見えなくなっても、わたしはしばらくそこに立っていた。

 横山くんが主役を演じていると思うだけで胸がいっぱいになって、よかったね、本当によかった、わたしもそんな姿を応援できてよかった、ってずっとずっと眺めてた。 喧嘩や怒ってばっかりなのにそれを楽しく見ることができたのは、ユタカくんがそこにいて、ユタカくんのことを大切に思う人達がいて、みんな可愛らしくて。 そしてお客さんもそこにいて、わたしがいて、身内のとある物語 のように、自分も輪に入って日常にあったことを見ているように感じてたから。 喧嘩の中には常に思いやりや暖かさがあったからなのかもしれないなぁーって。 

 20:15頃終了。
 頑張ろうって気持ちになるというよりは、自分らしく生きていこう、と思った。 「運命は、いつでも遠回り。」でも、それまでの長い道のりに、自分を見つめなおす大切な何かがあるんだよ。 そう聞こえた気がした。
 物語が終わっても、平凡な暮らしの中に幸せを見つけたユタカくんの世界がこれからも輝き続けてほしいと願いたくなる、そんな物語。明日もどうか幸せでいてね。

大阪にユタカくんが来るまでに書き留めたかったこと。 東京25公演おつかれさまでした。 大阪10公演も無事に走りきれますように。